2017年7月30日日曜日

週刊「猫並日記」2017 (5.21)

2017年5月21日(日)
♪昨日の朝ぼくは見つけた
 郵便箱の中の手紙
 ただの短いおなじみの手紙は
 いちページの長さにも足りなんだ
とうのは高田渡が歌った『おなじみの短い手紙』 の歌い出し。歌詞のオリジナルはアメリカの黒人詩人、ラングストン・ヒューズの詩で、木島始が訳したものを高田渡は若干アレンジして歌っている。そして曲は、
♪ただの短いおなじみの手紙は
 ぼくの命をとってしまう 
 君の命をとってしまう
と終わる。

この手紙って、いわゆる「赤紙」、召集令状のことだね。かつて、日本でも津々浦々に送付され、この「ただの短いおなじみの手紙」によって、戦地に招集され命を失ったおびただしい数の若者がいたという史実があったわけで。そして、そういうことが「平和憲法」がある限り、この日本では二度と起きないということが怪しくなっている今の時代ではある▶ところで、この歌はマイ・バディ、のだっちの持ち歌のひとつで、ぼくは高田渡ではなく、彼の歌からこの歌を知った。そして、昨日の夜も彼のこの歌を聞いた。彼のパラダイス本舗でのライブに行ったんだ▶のだっちは『おなじみの短い手紙』に限らず、世にあまり知られていない佳曲を掘り出し、そういう歌に誠実に向き合い、気張らず張らず演奏する姿勢があって、ぼくはとても好感を持っている。結局、人前で歌う(歌に限らないが)ということは、歌う人の人間性というものを晒すという行為であって、のだっちの場合、良い意味でその人間性が歌に表れてるなあ、と思った▶で、彼のつま弾くギターが良いんだね。テクニックもさることながら、なにより音色がいい。楽器を良い音で鳴らすということ、大事だね。ちょっと自慢めくけど、ぼくが生徒さんのウクレレを弾くと、「私が弾くよりずっと良い音がする」と生徒さんから言われるんだね。でも、どうしたら良い音で鳴らせるかを教えるのは、案外、難しいけれど▶昨夜はパフォーマー(のだっちのことだが)と観客(概ね、ぼくだけど)が、歌の合間に会話(よもやま話だね)をしながら進行するというライブになって、なかなか楽しめた。ああいうライブもあっていいな、と思ったのでした。

写真(,)は昨夜の野田高澄ライブ@パラダイス本舗の模様。彼のバンジョーは初めて聞いた。「バンジョーも弾くんだジョー」と、バンジョー玉三郎、曰く。

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