2016年12月29日木曜日

週刊「猫並日記」2016 (9.15〜9.18)

2016年9月15日(木)
<芋嵐駄々こねしあと欠伸する>というのは母の句。「芋嵐」は秋の季語、「芋(里芋)の葉をひるがえす強い秋風」ということ。里芋の葉は地面の近くに生えるため、本来は風の影響を受けにくいのだが、そんな里芋の葉がめくれるほど強い風のことなんだと。つまり、台風のことじゃね。そんな台風が「駄々をこね」るように吹き荒れたあと、去れば台風一過、「欠伸する」ような弛緩したお天気となる、という句でありましょう。駄々っ子のような台風、嫌われ者の台風なのに、なんか可愛い▶しかし、台湾を直撃してかなりの被害を出した「スーパー台風」14号などは、駄々っ子なんてなまやさしいものじゃないよね。もう極悪人が刃物持ってぶち切れている感じ。こういう「超台風」も日本に上陸する可能性が、今後高くなるとのこと。駄々っ子程度にして欲しいけれど▶で、気掛かりなのは続々やってくる台風のこと。今日これから、母を訪ねて毎度の定期便、9月ミッションに赴き、今回は短期滞在で土曜日の夜に帰還予定。とりあえず、今日は大丈夫そうだが、土曜夜あたり、ちょいと不安。いずれにせよ、西国は滞在中、雨っぽいかな。ま、レレ神さまに道中の無事を祈って出発いたします。ホールド・オンかあちゃん、アイムカミン♪

ブリ塩焼き、カツオたたき、竹輪と人参、タケノコ、ハス、大根の煮物、サツマイモの甘露煮、きのこ汁/鱈、シメジ、豆腐の煮付け、空心菜、カイワレ、トマト、ハスのマヨ和え/ハンバーグ、モヤシ、ピーマン付け合わせ、かぼちゃ天ぷら、冷や奴、トマト、レタスサラダ/焼きビーフン、ポテサラ、ワカメスープ

2016年9月16日(金)
昨夕、下関に無事到着。実家の近隣スーパーで「ご当地惣菜」各種、握り寿しパック等購入、つまみつつビールを飲んで早々に就寝。明けて、本日下関2日目。今日あたり、雨に降られるかと思いきや、そこそこ良い天気で良かった▶「団子より花」の母に、駅前花屋でピンク色の愛らしいアルストロメリアなる花を購入(絶対覚えられない類の名前なのでメモった)、通い慣れた病棟に行けば、9月から病棟スタッフが総異動、入れ替えの状況で、聞かされていなくて面食らった▶でも、看護師長さん始め、新しいスタッフの方々も良さそうなみなさんで、母も特に変わらず、意外に甘え上手な母でありまして、新しいスタッフのみなさんとも上手くやっている感じ▶若い女性看護実習生の方が、今日は母に付いていただき、母のことなど話が弾み、母よりもぼくがちょいと嬉しかった。明日も母に会いに行きます。

2016年9月17日(土)
夕刻、母にさよならして病院を出たころから、ポツリポツリと降り出して、こぬか雨降る@小倉駅前ロッテリア。これから空港バスに乗って北九州空港に向かいます。今回は二泊三日の短期滞在、バタバタとやってきてバタバタと帰る感じ。なんだか疲れた。で、ちょいとブルースな心持ち▶というのも今日の母、会ったときからちょっと様子が変で、しきりに「看護婦さん、看護婦さん」とベッドから呼ぶ。「看護婦さんに何か用事?」と聞いても答えない。ぼくの顔もあまり見ない。で、何度も「看護婦さん、看護婦さん」と言うので、看護婦を呼べば、特に看護婦に用があったわけでもないようで▶で、またしばらくして「看護婦さん、看護婦さん」。今度は「私はどうしたらいいのですか?」と。「どうもせんでええよ」と答えても、母は何も答えない。ずっと、その繰り返し。今日の母は少し遠くに行っていたようだった。「また来るけえ、元気にしちょってね」と手を握ったら、母はぼくの爪をトントンと叩き、微かに微笑んだ。

2016年9月18日(日)
昨夜遅く、9月ミッションから帰還。今回のミッションは二泊三日の行程で慌ただしく疲れた。雨の影響をあまり受けなかったのが幸い。母にはふた月に一度のペースで会っているので、会えば毎回、前回とそんなに変わらないように感じるのだが、徐々に衰えているのは認めざるを得ない。身体的な衰えもあるが、精神面での衰えも進んでいるように思う▶とりわけ、昨日は会話がほとんど成り立たず、いつもはぼくをじっと見つめる眼差しに愛情を感じていたのだが、あまりぼくを見てくれず、眼差しも空虚な感じがした▶母がぼくの訪問を喜んでくれ、ぼくに対して多く微笑んでくれると、ぼくも嬉しく、遠路の訪問の甲斐というものを感じるのだが、そうでないと気落ちしてしまう▶母の病室には、意味不明の言葉を発したり、ときおりうめき声を発するだけの人、それすらもせず、植物のように、ただひたすら寝たきりの人もいる。母がそうなっても、ぼくは母を慈しむことができるだろうかと帰路の飛行機で考えた。

写真(,)は初日に持っていった花越しに撮影。後から、以前から母のことをよくしてくれていた看護師さんが病院そばで咲いていたというコスモスを一輪、病室に持ってきてくれた。その看護師さんも異動で母の担当から外れた。それが残念。

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