2016年12月31日土曜日

週刊「猫並日記」2016 (12.22〜12.24)

2016年12月22日(木)
知り合いの編集者さんから「ビートルズ本を作るんだけど、『ビートルズで一番好きな曲は?』というページに短文を書いてくれない?」という依頼が先月初め、あったんだね。各方面で活躍している「有名人」へのアンケートということで、「ぼくは有名人じゃないから……」と言うと、「ま、君も絵を描いたり、音楽をやってたりするから」と言われ、ぼくでもいいのならと承諾したのだった▶「ビートルズで一番好きな曲は?」という話題については、よく覚えている体験があって、随分前からすぐに答えられるということがあった。それは1968年、ぼくが中学3年のとき、当時、よく聞いていたラジオ番組で「ビートルズの新譜を流す」という予告があって、トランジスタラジオの前に鎮座して、わくわくしながらその「新譜」を聞いたという体験▶曲目は「ヘイ・ジュード」だったのだけど、ちっぽけなトランジスタラジオから流れる、当時としては異例の長さ(7分強!)のその曲が何とも感動的だったんだね。その体験以来、音楽を聴くということから得られる感動は、音響装置によるものより、音楽を聴く状況、音楽を受け入れる気持ちの持ち方の方が大きいのではないかという自説を持っております▶ともあれ、有名人ではないぼくが、各界有名人に混じって答えたアンケートが掲載されたビートルズ本が先日、送られてきた。そこそこビートルズ通としては、「ヘイ・ジュード」みたいなベタな曲ではなく、「エイト・デイズ・ア・ウィーク」とか、「ノー・リプライ」みたいな(実際、自分で演奏したいというのはそういう曲)曲目をあげたかったところだが、少年期の「ヘイ・ジュード体験」は、ぼくにとってなにしろ大きかったのでね▶この本は「ビートルズ来日50周年記念」ということで刊行されたようだが、なにかにつけビートルズ本を出せば、そこそこ売れるというのはあるのでしょう。ざっと読んでみて、へえ、ほう、ということはいくつかあった。「ビートルズ4人の好きなペットは?」という項目があり、ポールは主に犬で、他に猫、馬、羊、等、オールラウンドな動物好きで、リンゴは犬、ジョージは「おそらく猫派」とあって、ジョンが無類の猫好きだったということで、生涯何十匹の猫と暮らしたということだった。知らんかった。ぼくも猫好きで、ジョン好きなのでちょっと嬉しかった。

写真(、)は件の「ビートルズ本」(All You Need Is THE BEATLES 宝島社) 。「シンガーソング・イラストレーター&ウクレリアン」の短文、よろしかったら読んでオクレレ。

2016年12月24日(土)
結婚生活のスタートは九州久留米の2DKのマンションだった。1977年から78年にかけての頃。色々あっての久留米、当初から仮住まいの住居として考えていたので、家具などはほとんどなくて、六畳の和室の隅に布団を積み上げているような殺風景な部屋。裸電球。なんというか「駆け落ち感」が溢れていたような佇まい。それでも幸せだった▶当時の秘書は現地のコンサート企画事務所に勤めていたが、給料はごく安かったと思う。ぼくは二、三軒のパブでギター弾き語りの仕事を得て、酔客相手に歌を唄って(ときには客が唄う歌の伴奏もして)生活費を稼いでいた。毎晩、客から勧められる酒を飲まされて(店側の方針でもあった)、歌っている途中でリバースしそうになることも度々。ひどい演奏をしていたと思う▶雪の夜、客が来ない日は、お店のマスターやホステスの人たちと花札や「ちんちろりん」をやって、博才というものがないぼくは、一晩でけっこうな大金をすった。思えばやくざな生活だった。でも、ぼくはそもそもの体質がそんなに「ブルース」ではないので、深みにはまるようなことはなかったけれど▶そんな1977年のクリスマス・イブ、いつものように酔っ払い相手に「仕事」をしての深夜の帰り道。ケーキ屋でクリスマスケーキのセールをやっていたのが目に入り、小さめのデコレーションケーキを買って、秘書が待つ「駆け落ち感」溢れる2DKに戻ったという想い出があります。ケーキを食べながら、秘書にクリスマスソングでも歌ってやったかもしれない。あれから40年近く、今となれば遠い想い出です。Merry Christamas!

写真は前回ミッションのとき、母のベッドサイドに吊るされていたクリスマスカード。病院のリハビリメニューの看護士さん指導による母の手作りだと思う。今年は平成27年じゃなく平成28年だけど、母ちゃん。

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