2015年8月27日木曜日

週刊「猫並日記」2015 (8.3〜8.9)

2015年8月3日(月)
♪まいにーち 酷暑酷暑 炎の世界〜(胃ノ上羊水「炎の世界」より)。いやはや暑いですね。最近は、暑さで比較的早めに起きて、シャワーを浴びて、すっぽんぽん扇風機が日課となっております▶ところで、ウクレレ買うたです。ネットで格安購入したので半ばギャンブルですが、昨日届いて、ナットやサドルを調整、弦も交換してローGにした。真夏の昼下がり、ベッドで寝そべってポロポロとやるお手軽なローG・ウクレレが欲しかったんだ。で、これがなかなかよろしい。けっこう満足してます。詳しくは写真を参照してくだされ▶鶏大根、めんたいチーズ春巻き、竹輪の磯辺揚げ、もずく酢、モヤシ、ほうれん草のごま油和え、煮豆。

<フォルクス君とのウクレレ会話ーその1
「やや! ご主人さま、また新しいウクレレ、ゲットしたんでやんすか」
「うむ、フォルクスくん、つい衝動買いしちまったんぢゃ」
「あれまあ、秘書さまに怒られるのでは」
「いや、常日ごろつつましい生活をモットーにしておる私のこと、思いの外、安くてな。アウトレット品ということで、送料込みで(ひそひそ)1万8千円」
「そうでげすか、そりゃお安い。でも安かろう悪かろう、じゃあ……」
「うむ、これの音源がYouTubeにあってな(https://www.youtube.com/watch?v=jB1qLttCQgU)。その他情報もしっかりチェックして、おそらく値段のわりには良いんじゃないかという判断をしたんぢゃよ」
「ほう、それでどんな感じでやすか?」
「私の判断は間違っておらんぢゃった。なかなかの優れもんぢゃ」

<フォルクス君とのウクレレ会話ーその2
「なになに、Baton Rougeって書いてありますな」
「うむ、バトンルージュ、ドイツの新しいブランドぢゃ。さすがドイツブランド、製造はチャイナだけど、しっかりと作ってある。これはトップ板からサイド、バック、ネックまでオール・スプルース単板なんぢゃ。指版だけがローズウッド。」
「スプルースというと、ギターのトップ板でよく使われておりやすね」
「うむ、ウクレレではあまりスプルースをトップ板に使うことはないが、ヨーロッパ系のウクレレではわりと使うかも。だから音色としてはギターっぽいかもぢゃ。また、スプルースは普通、明るい塗装にする場合が多いが、これはアンティーク・フィニッシュになっておって、私はこういう色合いに弱いんぢゃ、昭和のちゃぶ台色」

<フォルクス君とのウクレレ会話ーその3
「これ、ご主人さまの嫌いなギアペグでやんすね」
「うむ、でも、これくらいのサイズがあるとギアペグも不自然ではないように思う。それに正直、ギアペグの方がチューニングしやすいし」
「ご主人さまって、自分で買ったものに関しては、なんだかんだと理屈をつけて良いように解釈するところがあるでげすね」
「バレたか。ちょっとペグがちゃっちい感じはするが、この値段だからしょうがない。機能的には特に問題なかったし、わりと軽い素材で出来てるようで、軽いボディとのバランスもそんなに悪くない感じぢゃ。安いウクレレにありがちなフレットがギザギザしている感じもなくて、フレット幅もいい感じ、すんごく弾きやすいウクレレぢゃ」

<フォルクス君とのウクレレ会話ーその4
「ひゃあ、すっごく薄い〜!」
「うむ、いわゆる『ウスレレ』ぢゃな。機種名がU10C-Slim、コンサートサイズじゃが、なんともスリムなレレぢゃよ。で、オール・スプルースでウスレレぢゃから、軽いのなんのって」
「でも、それじゃあ、音も軽いんじゃあ……?」
「うむ、確かにいわゆる深鳴りはせんが、音量はけっこうあるんぢゃ。びっくりするほどな。で、胴が薄い分、レスポンスが良いというのか、音離れが良いので歯切れが良い音がするんぢゃ。フラメンコギターも胴が薄いぢゃろ? あんな感じ」
「抱えやすくて、弾きやすそうでげすな」
「うむ、私の得意とする『寝弾き』、ベッドで寝ながら弾くことぢゃが、あれにぴったりなんぢゃ」

<フォルクス君とのウクレレ会話ーその5
「これ、バックがバイオリンみたいに曲面になってるでげすな」
「うむ、アーチバックと言うんぢゃ。この曲面がいい感じぢゃろ? これも薄いわりに音量が出る構造のひとつなんぢゃな。撫でていると女性の背中を撫でているようで気持ちがええぞ」
「これまた、ご主人さまってスケベでやんすね。でも、確かにこの曲面が座り心地もよろしいようで。しかし、前にマーチン・ソプラノをお買いになったときに、『当分、もう欲しいウクレレはない』とおっしゃっていたような」
「『当分』な。でも、しばらくすると「ウクレレ欲しい病」に罹ってしまうんぢゃ。それは仕方ない。『ウクレレは増殖する』んぢゃ、そういうものなんぢゃ」
「はいはい、お後がよろしいようで」

2015年8月5日(水)
1月に急逝した中山康樹さんの『ウィントン・マルサリスは本当にジャズを殺したのか?』が出版された。遺作となる今回の本の表紙イラストを担当させていただいた▶『マイルスを聴け!〈Version8〉』、『マイルス・デイヴィスとジミ・ヘンドリックス』の表紙イラストや、中山さんが「スイートベイジル」という(短命だったが)雑誌の編集長だったときにいくつかのイラストを描かせていただいたこともあった▶お会いしたことも何度かあった。ちょっとシャイな感じのお人柄だったが、ぼくと同世代で音楽の趣味は重なるところが多い。病床で文字通り、命を削ってこの本の完成のために努力された様子が、この本を編集した冨永虔一郎さんの編集後記に書かれてある。あらためてご冥福をお祈りします。▶以下、『ウィントン・マルサリスは本当にジャズを殺したのか?』のCDジャーナルによるレビュー。
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 80年代の幕開けとともに登場した、稀代のトランぺッターことウィントン・マルサリス(Wynton Marsalis)。ジャズ、クラシックといったジャンルを超え9つのグラミー賞を受賞、また初めてジャズ・ミュージシャンとしてピューリッツァー賞音楽部門も受賞、さらにはエリック・クラプトンやウィリー・ネルソンなどとも共演し、その演奏やソングライティングの実力、そして人気も評価も超一流の存在となりました。しかし、ここ日本での評価や人気はそれほど高くはなく、今では“忘れ去られそうな天才ジャズマン”という位置づけになっています。
 『スイングジャーナル』編集長時にウィントンを“新伝承派”として猛烈にプッシュした中山が改めてそのキャリアのすべてを生い立ちから検証、ウィントンの魅力と実績を積み上げていく本書。さらには、ウィントンの兄ブランフォードをして「日本人はジャズを理解していない」と言わしめた、日本人のジャズ観、ジャズとの向き合い方にも同時に迫ります。“ジャズ史の見直し”を提唱していた中山が精魂を傾けて最後に書き上げた、問題提起の一冊です。
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実はぼくもウィントン・マルサリスについては、「上手いだけでソウルがない」なんて思っていたフシがある。著作を読むと、彼の天才ぶりがよくわかる。ジャズ・ジャイアンツたちに少し遅れてきた世代のアンラックネスがあったのかもしれない。YouTubeでクラプトンやウィリー・ネルソンなどと共演している動画が見れるが、原点のジャズを軽々とやっていて、最高にゴキゲンです。やっぱり中山さんとは音楽の趣味が合うなあと思った次第▶一昨日はざるそば、秘書がテイクアウトしてきたカモと豚肉の薫製、レタス、トマト、キュウリ、セロリのサラダ/昨日は豚肉の生姜焼き、ピーマン、じゃがいもの醤油煮、野菜サラダ、冷や奴。

写真(.)は件の新刊本『ウィントン・マルサリスは本当にジャズを殺したのか?』。トランペットのラッパの部分が「石化」しているところ、「ジャズの死」を表したつもり。背の「中山康樹、絶筆」というのが哀しくもある。

2015年8月6日(木)
<扇風機アルツファイマーのまま働けり>というのは母の句。ここんとこ、ウチではほぼ24時間、マイ扇風機が稼働しております。10年以上前に購入したものだけど、「アルツファイマー」にもならず、けなげに風を送り続けてる。愛いやつ▶さてこれから、多少惚けてきてはおりますが、底値安定、このお方もアルツハイマーにもならず、ベッドに臥せっている愛しの母君のもとへ参ります。父の法事、病院の定例カンファレンスに同席予定、旧友のまさし君とも会う予定、病院でのウクレレ演奏もあるし、今回は忙しくなりそう。帰還は来週頭。西国もクソ暑いようで、ばてぬよう気をつけて行ってきます。母ちゃん、待っとって▶昨夜は水曜夜間レレ教室、帰宅してミッションの準備を深夜まで。今朝もバタバタと。冷やしたたぬきうどん、ちらし寿司、キュウリのごま油和え、トマト、薩摩揚げ。

写真は前回ミッション時に撮影した、母がいる病院裏手の海

2015年8月7日(金)
昨日夕刻に下関に到着。飛行機で広島上空を通過するとき、機内アナウンスがあった。はるか眼下にかすむ街並みを見て、70年前、原爆を投下したB29の乗組員の心情を思った。爆弾投下後の地獄絵図を想像した乗組員はいなかっただろう。想像する力、イマジン、人にとって大事なこと▶さて、今日は病院に母を訪ねた。前回ミッションのときとほぼ変わらず。相変わらず、小鳥のようにしか食べないが、とりあえず安定している感じ。安心した▶今日は母の病棟の夏祭りということで、食堂フロアでウクレレ演奏をした。母も楽しみにしていたようだ。アロハ・オエとか浜辺の歌とか、高齢のみなさんにも馴染みがある曲を選んだ▶患者さんたちはだいぶ彼方の方へ行ってらっしゃる方々も多いので、楽しんでらっしゃたかよくわからなかったが、看護師さんや見舞いに来たご家族のみなさんにはウケたように思います。「ウクレレっていいですねえ」の声しきり。伝道師として、こちらのミッションも果たした感じであります▶母の感想は「元気がええね」ということだった。看護師さんに「自慢の息子さんですね」と言われて、まんざらでもない顔を浮かべておりました▶さてと、これから駅前スーパーでタイムセールの食品を買って、実家に戻ることにいたします。昨夜は実家近くのスーパーで半額セールの握り寿司パック、半額のゆず豆腐、これまた半額のメロン等を食しました。半額大好き。笑

2015年8月8日(土)
午前中から病院へ。「すごく良かったですう」、「癒されました!」、「優しい気持ちになりました!」等々、看護師さんたちから口々に、昨日のウクレレ演奏のお礼を言われるので、ちょっとしたスター気分(ってこともないけど)。母にも「上手やったよ。自然な感じが良かった」と言ってもらった。やって良かったな▶今日は夕刻に兄夫婦と合流、母は久しぶりに二人の息子たちと対面。とても嬉しそうだったが、帰る段になって、「帰っちゃいけん」が始まった。明日は父の法事があるので病院には行けない。また月曜日に行くけえ、待っちょって母ちゃん▶で、先ほど兄と駅前の食堂で食事をした。兄と二人で向かい合って食事をするのも久しぶり。趣味がまったく合わないので会話は弾まない。しかし、たまにはいいかと▶さて、明日も真夏日かな? 枕が変わってもよく眠れてます。忘れ物もしてないし、まずまず快調、真夏のミッション。

2015年8月9日(日)
@小倉なう。これから幼なじみのまさし君に会う。三、四年前、ん十年ぶりに再会して以来、こちらに帰省の折、ときどき会うようになった。白いホンダ2シーターに乗り、ボクシングをやり、パンクバンドでハープとボーカル担当という、らしからぬ医者のまさし君。たぶん、下関に終電帰宅になるだろう▶今日は、朝のうちに実家から徒歩5分の墓地に墓参り。午後にお坊さんがやって来て、棚教をあげていただく。まだ最盛期ではないと言え、本日20軒の檀家回りということ。お盆の最盛期は60軒は回るということ。暑い中、袈裟衣で駆け回るお坊さん、体力勝負だね。ご苦労さまであります▶てなわけで、今日は病院には行けなかったが、明日、母を訪ね、その足で帰還予定。あっちゅう間に、真夏のミッションの日々は過ぎて行きます。

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