2012年8月20日月曜日

「せっかくだからトリップ」熊本に行ったばい編


8月7日に父の一周忌&少し早めの初盆法要を終えて、さて今回の帰省はこれを済ますと他に特にやることはなかった。翌日、翌々日と母がいる特養を訪ねたが、母のためにしてあげられることは、そばにいて話を聞いたりしたりすることくらい。

実家にはウェブ環境など当然なく、テレビすらない。もとより、出不精で一人旅という趣味はなく、下関駅周辺をうろついても楽しそうなスポットがあるわけでもない。特養を後にし、下関駅近くのロッテリア(契約しているDocomoのW-iFiが使えるスポット)で遅くてフリーズしがちな無線LAN環境に苛立ながら、慣れないウィンドウズ・パソコンを開いて、メールチェックしたり、Twitterやったりして時間を潰すことになる。

旅というものは、観光であれ、ビジネスであれ、概ね目的というものがあり、訪ねるべきところ、するべき仕事などがあって成り立つもので、どこに行こうが、どこで何をしようが、すべて足の向くまま、気の向くままの状態というのは、なんだか自由で楽しそうだが、僕のような人間にとってはなんというか、ただ心もとない、正直つまらない。

父の法要が終わってさっさと帰ればいいのだが、早く帰ってやるべき急ぎの仕事も今回は特にない。新幹線で往復するだけで旅費が4万円かかるわけで、貧乏性(実際ビンボーだけど)故、「せっかくだから」という気持ちが生じて、帰省した週の週末から翌週にかけて、オクさんのお姉さんの娘さん(義理の姪だね)夫婦が農業をやっている熊本の菊池市というところを今回は訪ねたのだった。

下関から小倉に行き、小倉駅前の高速バス発着所からバスで2時間余り、熊本の北部、菊池市重味というところ(7月の豪雨水害があった近く。ここでも被害があった)が今回の「せっかくだからツアー」の目的地。姪のMちゃんのダンナY君は同郷下関の人で、実際に会ったのは数年前、横須賀のお義姉さん宅で一度しかないが、好人物だった印象があり、その後もミクシーなんかでやりとりをしてきたので、既に気心知れている感じはある。

最寄りのバス停にMちゃんが車で迎えに来てくれて、彼らのお子たち、ピカピカの一年生のAちゃんと1歳半年くらいのYクンが同乗。Aちゃんは「元気印電池」を直列4本背中に搭載したような女の子で、会う早々「こんにちは!」とフレンドリーな笑顔で迎えてくれた。

今回の熊本滞在で、このAちゃんと友達になったことが一番良かったかな。7歳くらいの女の子って問答無用に可愛いよね。適度に生意気なところもあったりで、「おしゃま」というのか、Aちゃんはよくおしゃべりもし、会話も楽しめたりできるんだ。

彼らの住まいは中山間地というのか、山あいの田畑が連なる地域にあり、大学で農業を学び、単身でブラジルの僻地農村にも農業研修にも行ったことがある(当時、朝日新聞で紹介記事にされたこともあり)Mちゃんと、脱サラして農業経営に夢をかけたY君との、僕流に言えば「人間としてまっとうな生活」の基盤がそこにあるというわけ。(農業を軸とした「まっとうな生活」は決して楽なものではないわけですが)

到着初日夕方は、Mちゃんとお子たちとで地元温泉へ。露天風呂もあり渓谷が眺望できる場所。ゆったりした気分になったよ。夜は畑で採れたてのピーマン(さすが、美味!)やナス(これも美味!)などの正真正銘の新鮮野菜や熊本名物馬刺などの夕食。今回は地元のお祭り関係であまり時間がなかったY君ともビール飲みつつ、歓談。

ところで、ここんちもテレビがないんだよね。これはY君の主義、なんだけど、山あいの静かな(それはそれは濃い静けさ)農家の夜は、テレビもないこともあってすぐに更けるのでありました。

翌日はMちゃんとお子たちで阿蘇山までドライブ。お盆休みに差し掛かっていることもあって、観光客はそこそこ多し。ちらほら中国語とかも聞こえてくる。雨こそ降らなかったが、視界はあまり良くなくて、本来なら絶景も薄雲がかかりもうひとつ。Aちゃんにとってこの日の阿蘇山観光の目玉は売店で食べたソフトクリームでありましょう。

この日の夜に地域のお祭りがあり、僕も「せっかくだから」見物した。グラウンドの特設ステージに入れ替わり立ち替わり、地元の「出たがりさんたち」の宴会芸が披露される、というのがこの祭りのメインイベント。年に一度の村の大宴会と言うべきか。盆踊りとかはなかった。

祭り開始直前に一雨あり、グラウンドがぬかるんでいるようなあまり好条件ではなかったが、老若男女けっこうな数の人たちが集まっていた。Y君曰く、「あそこにいた全員がお互いを良く知っているという関係」なので、ロン毛を後ろで結わえた怪しげな風体のおじさんは、集まったみなさんの「あれは誰?」という格好の話題になったであろう。

Y君の仲間の人に豚足をふるまわれ、久しぶりに食べるぷりぷりコラーゲンをぱくつきながら、ロング缶飲みつつ、よそ者らしくできるだけ目立たないように山あいの村祭りを「ふむふむ」と見学したのでありました。

で、その日の夜も早々と就寝(こういう状況であればがちがち夜型の僕もあっさりと眠れる)。明けて月曜日午前中、Y君夫婦&Aちゃんに見送られ、またバスで今度は博多まで。帰省客最盛期であったが、さすが新幹線始発駅、楽勝に座れて(そう言えば行きの新幹線では名古屋まで座れなかったんだ)、車内販売の駅弁食べながらビール(これだけが新幹線の楽しみ)飲みつつ、のぞみは時速270キロの旅情もくそもないスピードで東に東に。過ぎてしまえば夏の夜の夢のような「せっかくだから熊本トリップ」でありました。




初日に行ったY君宅近所の温泉から見える風景。入浴料500円、安し。

Y君宅から一歩外に出ると、


わけいっても、



わけいっても、




青い山(7月の豪雨のため、ブルーシートが崩れた箇所を覆っている)


Aちゃんに案内されて、Y君の畑に。山育ちのお姫様はずんずんと畑に入って行って、赤いピーマンをゲット。


それでAちゃん、もぎたて赤ピーマンを一個手に持って、弾むような足取りで楽しそうに山あいの道を歩いて行く(「元気印電池を直列4本背中に搭載」の所以)。なんだかトトロの里のめいちゃんみたいだった。(でも、Aちゃんはトトロはイマイチ、ディズニー・アニメの猫のマリーちゃんがお気に入りだと)


阿蘇では、阿蘇山周遊の小型ヘリ(でかいラジコンのヘリコプターみたいだった)がぶんぶんと飛んでた。「乗りませんか?」と呼び込みに言われたが、「ただでも乗りません!」ときっぱり。(僕は高所恐怖症)


お祭り模様。出し物は地元ブラバンの演奏から始まり、地元名士のカラオケ、地元少女のカラオケ、地元青年のブレイクダンス、地元青年の「すぎちゃんギャグ」、地元青年グループの「ひげダンス、女装ピンクレディ&キャンディーズ歌振り」等、つまりは大宴会。


Aちゃんにウクレレを聞かせてあげようとウクレレを持って行ったが、「貸して貸して!」とほとんどウクレレはAちゃんに取り上げられてしまったのだった。これは布団の上での「Aちゃんオン・ステージ」の模様。それなりにウクレレを弾きながら、「海は広いな」とか「キラキラ星」とかたくさん歌ってくれて楽しかったよ。


Aちゃんには来年お正月にこちらで会えそうだから、スティッチのウクレレ、プレゼントしようと思ってるんだ。

4 件のコメント:

こてち さんのコメント...

おー、濃淡の緑が目に染みるばい。
むろんお目にかかったことはないけれど、
何度か玄米を取り寄せしたわたくしには、
お姫様の成長っぷりがたのもしうれしい。
ウクレレ弾けるようになるといいね~♪

山下セイジ/山下成司 さんのコメント...

やあ、こてちさん、ども。

そっか、お得意さまでありましたか。自然と共にに生きる、人間としてのまっとうな暮らしを見ましたよ。頭が下がる若夫婦の禁欲的な暮らしぶり。しかし、真っ当な暮らしを継続することはなかなか並大抵のことではないよね。

お姫様はでも絶好調、子どもは田舎で育つのがよろし。
また、玄米でも五穀米でも注文してやってくだされね。

ごもくやす さんのコメント...

やっと私もやっとブログりました。

暑さと作業の忙しさと、
地域の集まりの煩わしさと、
肉体の過労のため、
更新作業が完全にストップしていました。
失礼しました。

あらためて本当に来ていただいてありがとうございました。

私達何も禁欲していませんよ。
晩酌は毎日だし、
飲むビールはモルツだし。
350mlヒト缶だけど。

車はあるし、
居酒屋にはたまには行くし、
横須賀、下関に帰省はするし。
Macはあるし。
・・・等々とう。

ただその他は金がないから無いなりの生活をせざるを得ないだけで・・・まあ多少先行きは不安でありますが。

今の所まだ、金はなくても希望を持っていい感じに行きて行けたらと、思っているので。

本当に失礼ですが、
今回まさにセイジさんは、
路上に寝そべるじいさんねこでした、
ということです。

山下セイジ/山下成司 さんのコメント...

ごもくブログ、拝見。玄関先でのミニ・ライブ、ウケたようで何より。僕も楽しかったよ。

いや、僕にとっては早寝早起き禁煙テレビなし、ということだけで十分に「禁欲的」な感じがしたんだ。まあ、「節度ある暮らしぶり」という感じでしょうか。

なんかで見たんだけど、人はポジティブ(+)やネガティブ(ー)なことを口から「吐」くと、ポジティブ(+)なことを口にすればそれは「叶」うと。

♪まあ、なるようになるもんさ、Everything is gonna be alright! (by「路上に寝そべるじいさん猫」)笑

てなことで、また会える日を楽しみにしてます。お姫様によろしく。