2012年4月4日水曜日

「せっかくだから小旅行」城下町・長府/小倉編

3月28日/29日

仙崎小旅行で踏破1万6千歩という近年新記録(だと思う)距離を歩いて、さすがにくったりと眠り、翌朝3月28日は8時起床。まずは実家からバスで母のいる特養に向かった。

「区切り」の米寿のお祝いを終え、気力が消沈しているかと思いきや、母は特に変わらず。まあ、気力が消沈して何年にもなるから「底値安定」は変わらずと言うべきか。

母は元々心配性なところがあったが、欝病に罹って以来は不安神経症と言ってもいいくらい諸々のことが心配でたまらない。今回も枕元に置いてある目覚まし時計の電池が切れることを心配して、予備の時計を欲しがった。

予備の時計より、予備の電池があればいいわけで、それならある、と母を安心させたが、ずっと前から「切れたらどうしよう」と心配なものに母が愛用している化粧水があって、ウテナの乳液、どこにでもある安いものだが、母はその乳液以外は受け付けない。

で、母は使用中のものと予備の未使用のものとそばに置いておかないと気が済まない。帰省の度に新しいものを買って渡してきたが、今回も「もう乳液がない」(使用中の瓶にたっぷり残っているのだが)と言うので、この日買ってきたものを渡した。

「よう買うてきてくれたね、ありがとう」と母は、僕がかなり時間をかけて作った母の句集を渡したときよりも喜んでくれた。その乳液は500円かそこらだ。「句集は読んでみたかね?」と聞けば、すまなそうに「まだ読んどらん、ごめんね」と言った。なんだかなあ、だ。

「僕らは明日帰るけえ、また来るまで元気にしとりーよ」と昼食時が迫る母に別れを告げ、午後からの半日をオクさんリクエストの下関長府の町を散策することにした。


長府は僕たち夫婦が結婚したての頃、桜の時期に両親と散策したところ。下関駅からバスで海岸線を通って30分くらい、練り塀の古い家屋が並ぶ長府毛利藩の城下町で、(本来であれば)この時期、いたるところに桜が咲き誇る町だ。


長府の町を流れる壇具川。初夏には蛍が舞うという綺麗な川。「本来であれば」両岸に桜並木が縁取られる。この日の桜の状況は画像にあるとおり。

ごく浅い水深だが水は澄んでいる。この川では鴨が食物連鎖の頂点に立っているようでわさわさと棲息している。どの鴨も観光客からたっぷり餌をもらっているのか、丸まると元気そうで、近づいても逃げない。ウチの近所の境川の鴨より立派な感じ。鴨料理店はなかった。

横枕小路というスポット。「本来であれば」桜が綺麗な場所だが……。

この日の長府の桜。桜の木というのは花が咲いてなければごく地味な木だなあ、と。

典型的な長府の練り塀。この町では左官屋の需要は大きいだろう。

こんな感じの小路があちこちに。

乃木神社脇にある長府藩士の子息だった乃木将軍の生家再現のセット。たぶん、学期末の通知票を父親に見せた後のシーンだと思われる(右側が将軍が少年の頃)。

「本来ならば」満開の桜が大幅に開演が遅れている中、時折咲いている早咲きの桜もあった。

 観光スポット、長府毛利邸に入ってみた。

こちらは、長府庭園。「本来ならば」桜の花がこれでもかっていうほど綺麗だったはず。

この後、近くの下関市立美術館に行って、郷土出身の画家、香月泰男(「シベリヤ・シリーズ」の)の油彩、ドローイングなどの特別展を見た。香月泰男は好きな画家の一人。昔、母が、香月泰男は女学校のときに習った美術の先生だった、と言っていたが、年譜を見ると1938年に下関高等女学校に美術教師として赴任、とあり、母の話を裏付けた。

この日もよく歩いた。さすがに腰に危機感を感じて、持っていったサポーターベルトを装着しての踏破、1万3千歩。だって、2か月前まではベッドで寝たきりだったんだからね。

日も暮れて実家に戻り、下関のデパ地下で買ったフグの唐揚げ、おばいけ(さらし鯨のこと)、蒲鉾などを肴にビール。
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翌日3月29日は、こちらに戻る日。「せっかくだから」、新幹線に乗車する前に小倉見物(小倉城一点絞り)でも、と午前中に実家を発つ。


小倉は帰省の度に駅だけは訪れているが、駅周辺に降り立つのは高校生の時以来か。モノレールもあったりして都会だね。

駅から歩くこと10分くらいにある小倉城。「本来ならば」ここも桜の名所。城っていうのは基本的にエラそうな顔つきだな。「エッヘン」みたいな。

小倉城敷地に一本だけ咲き誇る桜。とりあえず大人気だった。

小倉城に入館して最初に展示されている「迎え虎」。横から見てもこちらを見すえているような目が不思議。

城内展示物、お殿様の御厠。畳敷き。

町人娘になってみた。

駕籠に揺られる(実際動く)オクさん。

天守閣から城下を望む。高所恐怖症の僕はこれだけ撮影するのにも必死。

 「送り狼」ならぬ「送り虎」に頭から食われようとするオクさん。

 
小倉城見物の後、アーケード街が充実している小倉の旦過市場。海産物やらレトロな食品で満載、見るだけでも楽しい。東海林さだおさんなら狂喜しそうなスポット。なかなか繁盛していた。市場の中のお店で「さくら天」購入、新幹線の中で食べた。うんまかった。


商店街にあったお好み焼き屋で、「小倉名物焼きうどん」を食べた。ちょっと細麺のうどんで、うんまかった。



てなことで、今回の帰省に合わせた「せっかくだから」小旅行、全日程を終了。夕刻、新幹線に乗車、無事帰宅。「本来ならば」桜が満開だったのに、という残念感はあったが、毎日好天に恵まれ、小旅行は充実した。なにしろよく歩いたので、脚の筋肉疲労はあったが、ヘタレ腰強化にもなったと思う。

僕は基本的に出不精だが、旅行というもの、時々するのがいいね。

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