2011年12月9日金曜日

『狼と兎のゲーム』第2回挿画



講談社「メフィスト」VOL.3掲載小説『狼と兎のゲーム』(筆者は我孫子武丸さん)第2回の挿画2点。(第1回については過去日記に。





小学5年生の子どもが語り手になり、主に彼と彼の同年代の友達との会話でストーリーが展開する仕組みになっているので、文章としては「子ども目線」の平明さがあって読みやすい。が、が、が、内容はこれでもかっていうくらいのヘビーなドメスティック・ヴァイオレンスについて、なんだよね。 

小説のこういう方法論はいいな、と思った。これが虐待されている妻とかの手記風だったらちょっと重くなりすぎて読むのを躊躇するかも。 

こういうテーマの小説に挿絵を描くにあたって、以前だったら、(内容にそって)どこまでヘビーに描くかということにある種、喜びを感じてたんだけど、最近、だんだんメローになってきて(良いことか悪いことかわからんが)、そういうのもちょっとなあ、と思うようになってきたんだね。 

で、ヘビーになる「寸止め」を心がけるようになってきた。これはこれで難しい。何にしても表現するって難しいよなあ、とばかり思う昨今であります。 


挿画上は、虐待の主(狼)の意外な正体が露見する場面。正体は描かれてあるとおり。 

挿画下は、「ええ〜! そうなっっちゃうの!?」というショッキングな場面の象徴的解釈(狼と兎)をベースにしたイメージ。 

書店にあると思うから、機会があったら手に取ってみて。前にも書いたけど、表紙の3D印刷は「へえ」って思うと思うよ。



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