2011年11月14日月曜日

『列島融解』第1回挿画



先週入稿した小説挿絵(余裕こいてたつもりが〆切当日までいじくり回していたという)の、こちらは既に刊行(「小説現代」11月号)された第1回目のイラスト。 



イラストを見れば「ははーん、この小説の内容は原発と政治が絡む話だな」と推察できましょうが、その通りです。小説のタイトルは『列島融解』、原発問題に端を発する現在の日本のエネルギー政策全般を、金と利権、陰謀渦巻く政界、財界、官界、等に身を置く登場人物たちが、あくまでフィクションのストーリー展開の中で、論じていくという筋建て。 

筆者は濱嘉之氏、元・警察官だった方。さすがに挿入される情報がフィクションとは言えリアルです。第1回目は登場人物たちの言葉に乗せて、菅政権におけるエネルギー政策の無能さを告発している感じだが、主要な登場人物の若手政治家はただ「反原発」という姿勢ではない。彼が目指すのは、国民の最大の利益に帰す政治的方法論というようなものか。ま、それが政治家のあるべき姿なのでしょうね。 

ともあれ、人々の最大の関心事のひとつ、原発問題がベースにある小説であり、会話によってストーリーが展開していくタイプの小説なのでビジュアルなイメージを捉えるのは難しいです。 

扉イラスト(上)は原発問題、霞ヶ関、永田町、という三題噺をごくベタに(ベタだなあ、と思いつつ)描いた。こういう話はなかなかひねれないです。 

中面用イラスト(下)はメインなキャラクターである若手政治家が衆院特別委員会で政治家としての晴れの舞台、代表質問をしているところ。実際の衆院特別委員会の画像を資料として使った。写真で見る限り、速記者(速記官っていうんだね)というのが二人もいて、それ専用のタイプを打ってる感じなんだけど、今でも議事録は速記でやらにゃいかんのか、とか思った。 

今回、描き終えたのは中国の陰謀の話、なかなか勉強になる小説であります。


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