2011年9月26日月曜日

「せっかくだから、ザ・ローカルの旅」山陰ルート編 (9.14.2011)

さて、「せっかくだから」のミニ・トリップ・山陽ルートを終えたその翌日、まだ丸一日、下関に滞在できそうだったので、「せっかくだから」今度は山陰ルートを辿ろうとなった。

僕は地元高校を中退して17歳で上京したので、実は下関のことはあまり知らない。また高校時代の暗い青春トラウマから特に下関駅周辺は苦手で、僕にとって下関は長い間、「遠きにありて思う」存在だった。

下関って良いところだなあ、と思えるようになったのはわりと最近のことだ。これは母や父が老いて介護が必要となり、ちょくちょく帰省するようになったことから。

そんなわけで、ふるさとの良さを再発見する機会に恵まれた今夏であったが、帰省時の通過点である山陽ルート、かつて住んだ湯田温泉、山口は多少馴染みがあっても下関から山口県を北上する山陰ルートはほとんど利用したことがなかった。

で、「せっかくだから」山陰ルートもということになり、オクさんの希望で日本海は響灘に浮かぶ美しい島「角島」に行ってみようということになった。


角島のロケーション。下関からまっすぐ北上、約一時間。

下関から山陰線ローカルに乗車、小串(ウチのばあちゃんの生地)という駅で乗り換え。路線は単線となる。列車は前日、山口線のディーゼル車と同型だったが、なんと一両のみ。



車内扉の前に整理券箱、ワンマン電車一両編成はまるでバス。これだけでわくわくする。

単線列車が山間ををトコトコくぐっていく感じはまるで遊園地のトラムに乗ってるみたいだった。そして山中をくぐり抜けると、そこは目に鮮やかな青い海!

あくまでのどかな田園風景の向こうはこれまたのどかな海、に見入る車窓の人(ツマ)。 

滝部駅というところで下車、角島行きのバスに乗る。貸し切り状態であった。

バスは角島に架かる長い橋を渡っていく。最高のビューポイント。 

バスの後からの光景。「わーい、わーい」とバスの前に行ったり、後に行ったりと、まるで遠足ではしゃぐ子どものような心境になった。ホントにいい年をしたおじさんが、すまんかったな運転手さん。

これは「角島大橋」の全景(ウェブから拝借)。けっこうなもんでしょ? 

で、これは角島灯台。明治期に建造されたもので、なかなかな造形美を感じたね。

灯台に登って決死の覚悟で撮影に及んだ。高所恐怖症の僕はめちゃくちゃダメだった。手すりにもたれかかって、まったりと美しい光景に見入る人がいたが、僕にはとっても。

ここはビーチ、海水浴場にもなっている。既にオフ・シーズンだったが、来年の夏は是非ここで泳いでみたいものだ。遠くに、映画「四日間の奇蹟」で使われた教会が見える。 

灯台から見えた「洋風四阿」。灯台から降りたらここに行こうということになり、 

その「洋風四阿」に落ち着く。日向は暑くてやりきれなかったが、日陰は潮風がまことに心地良く、結局ここでエメラルド色の海を見ながら、時折昼寝したりと、二時間あまりも過ごしただろうか。 

あまり使用されることのなかったベンチであるのは明らか。 

灯台付近からテクテク歩いて角島漁港へ。なんの変哲もないひなびた漁港だったが、 

猫がいた。とてもなつっこい猫だった。むちゃくちゃ魚くさかったけど。 

のんびりとした午後の漁港の片隅でまどろむ猫。彼の両側は直売もする獲れたての魚が泳ぐ水槽。世界で幸せな猫100匹の内、一匹がここにいた。 

帰りはバスで特牛(こっとい)という駅まで行った。映画「四日間の奇蹟」のロケ地にもなったというこれぞ「ザ・ローカル駅」。 

特牛駅舎内。駅員もだーれもおりませんでした。時間も止まっているような空間。 

まるで真夏のような午後の陽光に包まれていた駅のホーム。♪なーつがすーぎ、風アザミ〜、が思わず口に。 

そして帰路の列車がのどかな警笛を鳴らしながら、ホームへと近づいて来るのだった。 


「母なる海」という言葉があるが、角島から見た海にまさにそれを感じたな。たおやかで、しかし深く優しい母性の理想型を見た、というか。僕はマジでこの海を見ながら死にたいものだと思ったね。死んだらこの海に散骨してほしいなあ、とかも。 

角島散策はこの夏のベストなひとときであったな。売店で食べたイカの丸焼き(一本、たった200円!)&ビールの味は、大げさではなく僕の生涯ベスト食い物のひとつに入ります。


0 件のコメント: