2009年10月11日日曜日

「studioCOOCA」オープニングパーティ


もう2年近く前になるが、「アート仕掛け人」である友人のお誘いで「工房絵」という福祉施設を平塚に訪ねたことがあった。友人は長年、この「工房絵」が主催する展覧会などのディレクターとして関わってきた御仁。

「工房絵」に関するウィキから抜粋
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工房絵(こうぼうかい)とは、神奈川県平塚市の複合施設麗にある授産所。同じ平塚市と、茅ヶ崎市に分場がある。社会福祉法人湘南福祉センターによって1992年に設立され、絵など制作活動が好きな障碍者ひとりひとりを表現者として扱う、アール・ブリュット(アウトサイダー・アート)を生み出す現場として日本を代表する存在である。
http://ja.wikipedia.org/wiki/工房絵
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「工房絵」に関する過去日記
http://blog.goo.ne.jp/seijiyamashita/s/%B9%A9%CB%BC%B3%A8
紹介ウェブサイト
http://www.trend-ch.jp/contents/253.htm


「アートで自立する福祉施設」として設立された「工房絵」であったが、施設長であった関根氏が、ほぼ全員にあたる利用者(アーティスト)やスタッフを独立移行させ、この度株式会社として新組織を立ち上げた。組織の名称は
(株)愉快「studioCOOCA」。
〒254-0052
神奈川県平塚市平塚4丁目15−16
0463-73-5303
cooca@plala.to

なぜ株式会社として再スタートすることになったかは、友人からおおよそのことは聞き及んだが、僕は当事者、関係者ではないので、いきさつの詳細を記述することは避けたい。僕は福祉施設化の構想もありながら、あくまで公的援助無縁の「私設学校」にこだわる経営者の下、長年小さな学校で境界児の講師をやっていたので、「福祉法人」、「会社組織」、それぞれのメリット、デメリットはある程度想像できる。

その「studioCOOCA」のオープニングパーティに、昨日、再び友人のお誘いでお呼ばれしたのだった。場所は「工房絵」のあった同じ平塚(新組織は平塚駅からやや離れ、徒歩20分、バスで行けば5分)にあり、道路に面した一角、元印刷会社であった3階建てビルの全フロアーを活動拠点としている。

パーティの合間に友人に各フロアーを案内してもらった。広々とした1Fを利用者アーティスト達の制作空間とし、各フロアーには、他者と隣接した環境では制作が困難な利用者の個人制作ブースや制作疲れを癒せる「お昼寝空間」もあったりで、全フロアー南向きの大きな窓があり、僕がお邪魔したのは夜間であったから叶わなかったが、日中は陽光に満たされている、それは快適な空間であるとのこと。

僕は唐突にティム・バートンの「チャーリーとチョコレート工場」のイメージを抱いた。「夢の工場(工房)」というイメージ。そう言えば、「社長」である関根氏はティム・バートンに雰囲気が似ていなくもないダンディな風貌。もちろんああいうダークな雰囲気はないが、利用者の創り出すアートの独特な雰囲気もあって、光景は非日常的に傾く。

パーティは1Fの、普段であれば制作空間として利用されるフロアに150人を超す利用者、スタッフ、関係者、招待客で溢れ、大盛況であったが、僕はこのパーティに誘ってくれた友人以外に見知った人はなく、また喫煙者であるため、ほとんどの時間を灰皿のあった入り口路上付近で過ごし、そこでたまたま話しかけられた友人のお知り合いのお知り合いという女性と「発達障害」関連の話題で盛り上がり、パーティのアトラクションの大部分を見ることができなかったことが残念。

この日記を書くにあたって、「工房絵」に関するウェブページを閲覧していたところ、元「工房絵」施設長、現「studioCOOCA」社長の関根氏の取材記事に遭遇した。(http://eguchitomokoblog.com/?eid=438、平塚市議会議員の江口友子さんのブログから引用させていただく)
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関根さんはじめスタッフの方のコンセプトは、「障害者が夢を持ち、悩みを持つことができるように支援しよう!」というものです。障害を持った人の多くが養護学校を卒業すると、当たり前のように作業所や授産施設に入ります。将来何になりたいのか、自分は一体何にむいているのか、そういことを考えたり悩んだりすることがない。ないというよりも許されていないんです。

関根さんの言葉を引用すると一番分かりやすいと思うのでそのままお伝えすると、「君は何がしたいの?と聞くと親御さんに怒られた。どうせ夢をもっても挫折するだけだからそんなことを言わないでって。健常者は浪人も含めて4.5年のモラトリアムを持つことができる。でも、障害のある人はそれが全く許されない。18歳という一番多感で夢多き時期だというのに。だから僕たちは障害者にもモラトリアムを保障しようと思った。」
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そんなことを考えるからおまえはダメなんだと言われそうだが、「モラトリアム」で人生の半分くらいは満たされるくらいが理想だと考える僕にとって、共感を持つ言葉だ。


*画像は「studioCOOCA」正面(件の友人から借用)

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