2008年12月23日火曜日

境界児に関する本、執筆中


昨日午後、2年越し新書プロジェクトの打ち合わせに白山、平凡社に。

一昨日の12月にしては異常とも言える気温上昇が昨日午後まで続き、出かけるときは春のような陽気であったが、1時間強、電車に揺られ、都営三田線・白山の改札を抜け、地下鉄の階段を上りきると、風は冷たく、まるで南国から北国への地下鉄の旅のようであった。

担当F氏&この本の「フィクサー」meitei浜野氏と社内談話室で面談、やや停滞していた本の進展が具体的に方向づけられていった。本というのは、僕が長い間関わっている境界児に関するものだが、これを執筆するにあたり、いろいろと覚悟が必要なテーマで、当初躊躇があった。

それは、文責に関わるものであったり、個人のプライバシーに関わるものであったりするが、何より「障害」というものをテーマにすることの重さを、僕自身が抱えきれるかという不安からくるものだった。

もとより面白可笑しく書けるテーマではない。当たり障りなく書いても意味がない。かといって深刻、切実、シリアスに構え、論ずるのもしたくない。穏やかな小春日和の天気のような「ほっこり」とした読後感を持つような本にしたい、と思っている。それがなかなか難しい。

様々な発達障害を持つ卒業生へのインタビューを紹介するというのが、この本の骨子だが、それを通じて、僕の境界児に対する思いを伝えることで、読者の境界児というものに対する理解を促し、彼らの社会における居場所をよりふさわしいものにしていきたい、という願いがある。

出版するに足る良書となるかどうか、あまり自信はないが、彼らのことを語るに足る経験と彼らに対する思いの深さについては、それなりの自負はある。船は動き出したし、もううだうだ言ってられない。この冬はこの本の完成に向けて時間を注ぐことになりそうだが、こういう機会を与えられたことは有り難い、と思う。

さてさて、気がつけば今年も余すところ一週間あまり。明日はガッコウの終業式、午後からは保護者面談がある。来年度の進路の話が主題となるだろう。ここに来て不景気風吹き荒れる世相、心は重いが、いろいろと致し方ない。

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