2008年11月27日木曜日

警察博物館と陸上自衛隊広報センターに行って来た。

昨日は、提携校主催の月いち社会科見学スクーリングにウチの生徒を引率してきた。今回は「安全・治安に関わる仕事見学」ということで、午前中に京橋にある「警察博物館」(http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kouhoushi/no3/welcome/welcome.htm)を見学、その後小一時間も電車に揺られ、午後は埼玉県和光市まで足を伸ばし、陸上自衛隊朝霞駐屯地に併設されている「陸上自衛隊広報センター」(http://www.mod.go.jp/gsdf/eae/prcenter/)を見学というメニュー。

警察博物館については、メインな対象が小学生という感じで、全体的に子ども向け学習絵本「けいさつのしごと」的な展示演出の印象はぬぐえない。こういう施設は、小学校の社会科見学授業の一環、あるいは親子連れで利用し、先生、あるいは親が子どもに「警察ではね、こんな仕事をしてるんだよ、ああ、覚醒剤の本物が展示されてるよ、いやだねえ、こわいねえ」というノリで見せるということになっているようだ。

「鑑識グッズ」や「麻薬捜査グッズ」、「銃器、刀剣類」、二・二六事件において殉職した巡査が着ていた制服(胸元にぱっくり切り傷が開いている)や、浅間山荘事件のときの「銃痕付きジュラルミン盾」等の展示物は「大人の」僕はそこそこに興味を覚えた。が、すべて撮影禁止。

平日の午前中ということもあってか、館内に我々以外の見物客はおらず、丹念にガラスケースを磨いていた清掃担当らしきおばちゃんが館内を仕切っていて、ついガラスに手を触れた僕を見とがめ、「ガラスには触らないで」と叱られ、言い方が「官憲的」だったので少々むっとした。

教習所にあるようなドライビング・シミュレーターというのがあって、生徒の一人にやらせようとしたが、またこのおばちゃんが現れ、「免許証を持ってないとダメです」と。運転免許に憧れる世代だから、そばで教えるいい機会だと思ったのに、別にホントの事故を起こすわけでもなし…。おばちゃん、婦警上がりで再就職先としてこの博物館で働いているのかもしれない。


次に「陸上自衛隊広報センター」に行ったが、こちらも対象はヤング・アダルトというのか、「りっくんランド」と名付けられた展示会場には、本物の戦闘ヘリと戦車が展示されており、見学者は迷彩服(申し出れば貸し出ししてくれる)を着て、シューティングゲームや戦闘ヘリの搭乗シミュレーター(生徒と乗ってみたが、これはなかなかリアルだった)に乗って爆撃体験のシミュレーションに興じることができる、という小テーマ・パークみたいになっていた。

3Dシアター(座席も映像に合わせ振動する仕組み有り)では、円谷プロダクション製作の「レンジャー部隊の訓練の記録」(体育会系しごきのひとつの頂点)がヒロイックな情感をこれでもかと高める演出の元上映され、家族で「屈託なく」楽しむ事ができる工夫がされていた。警察博物館よりはるかに金がかかっている印象を受けた。

タモガミ元幕僚長始め、近年「右より知識人」から批判かまびすしい「戦後民主主義教育の弊害」をたっぷり受けてきて、あれは公平に見ても侵略戦争であったという認識を持つ(でも、別に「自虐史観」を植え付けられた記憶とか、ないんだけど)、恥ずかしながら「愛国心」の乏しい僕としては、これでいいのか、とつっこみどころ満載の自衛隊広報センターであったが、「これでいいのだ」としたこの施設を作るに当たっての責任者、広報関係者は、日本人を基本的に脳天気だと規定してるな、と思った。そして、それは概ね当たっているかも知れない、と、戦闘ヘリ・シミュレーターに乗ってはからずもはしゃいでしまった自分を省みて思ったのだった。

ところで、警視庁のオフィシャル・マスコットはピーポ君(知らなかった)、陸上自衛隊のマスコットキャラは「りっくん」と「あさかちゃん」(全然知らなかった)、どちらも子どもの気を引くことが前提のようだ。いつ頃からか、こういう国の機関、自治体がやたらマスコット・キャラなるものを作るようになったのは。子どもを味方に付けておけばとりあえず無難ということか。この風潮は勘弁して欲しい。



警察博物館・正面。左手にピーポ君。


陸上自衛隊広報センター・正面。和光市駅から徒歩で20分近く、あまり行く人はいないようで、がら空きだった。


陸上自衛隊広報センター・りっくランド。室内に展示されているのでヘリも戦車も随分でかく感じた。戦車が7億円程度、戦闘ヘリが200億円くらい、と言われている。値札をつければもう少しシビアに見学できる。


バックヤードに午後の陽光を浴び、佇む戦車、装甲車、高射砲車の類、これだけあれば国会議事堂に乗り込みクーデターもできるかと、不穏なことも考えた。

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