2008年11月16日日曜日

横浜トリエンナーレ2008(その2)




全体的にシリアスな印象が強かった横浜トリエンナーレであったが、中には僕好みの軽く笑える作品もあって、それがメキシコ人作家ペドロ・レイエスの「ベイビー・マルクス」(画像)。

展示ブース脇にビデオモニターが設置され、コミュニストの「スーパースター達」、マルクスやエンゲルス、レーニンや毛沢東の人形が出演する映像も流されていた。



とある小さな町の図書館で処分される予定だった「資本論」を子どもたちが電子レンジにいれて解凍すると、あら不思議、マルクス君やエンゲルス君、レーニン君や毛タクトー君が軽快なサーフロック・エレキサウンドに乗って現れる、というもの。登場の仕方がいいな。特に独裁者スターリンの偏執狂的な表情、動作が笑える。

作家は「絶滅危惧種」コミュニズムを軽やかなジョークのネタにしながら、しかしどこかでマジに、理想の社会を作るイデオロギーとしての社会主義、共産主義の復活を願っているようでもある。

トリエンナーレ会期中に「リーマン・ショック」が起き、「アメリカ型資本主義」は全世界から批判に晒されていることを考えると、タイムリーな作品だと思う。

僕は、コミュニズムという考え方を受け入れるには本質的に人類には無理があると思っていますが、効率生産性を至上とし、人の欲望をドライブさせることで発展してきた資本主義もここにきて行き詰まったと思うのです。日本共産党の志位委員長は「ルールある資本主義」を提唱しているようだが、とりあえずそういうことにしていただきたい。

ところで、これを見たとき、「ひょっこりひょうたん島」の人形みたいだな、と思ったが、それもそのはず、ひょうたん島の「人形劇団ひとみ座」が、作家から依頼されて人形制作、人形劇をやったということ。僕はロックなゲバラ君(写真下)が欲しかった。

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