2008年10月1日水曜日

最近の小商い挿絵仕事2

双葉社「小説推理」で連載中の山田正樹『復活するは我にあり』の挿画仕事2回目。初回については過去日記に取り上げた。

主人公は、心に闇を持つ「車椅子の不屈の経営者」権藤。この回は権藤が「謎の男」の挑発に乗り、ベトナム・ハイフォンから客船「南シナ海」に乗り込むところ。


ストリー中の「雑談」として挿入される、権藤が好んだ彼の地の人々のあぶない遊びの話(猛毒蠍を手のひらに乗せてどれだけ耐えられるか、というもの)。「蠍ロシアン・ルーレット」みたいな。で、それに興じる人たちは狂気の目をしてげらげら笑っている、と。そんなイメージ。
一般的に蠍はこんなにでかくないと思うけど、一応迫力出すため、でかくした。なんかザリガニに見えなくもない。僕は何が嫌いって、多足類の昆虫がダメ。特に蜘蛛がダメ、蠍は見たことないけど当然ダメ。資料をあたってて、マジ気持ち悪くなった。でも、頑張って描いた。一応プロだから。


権藤が「南シナ海号」に乗船するときに出会った美少女(物語の展開に絡んでくる)のイメージ。文中描写は、「小さくてやせっぽちの女の子」、「六歳か七歳」、「東洋人の顔立ちだが、日本人ではない」、「睫毛が長く、目が明るく澄んで利発そうな印象」ーーこういった情報でイラストレーターは小説中の人物を描く。
僕の場合は「リアル」だから、描くにあたってすごく責任を感じる。できることならあまり具体的に描かない方がいいと思うが、この少女の場合は割りと具体的にイメージが浮かんできたので描くことにした。浅黒い肌と小鼻あたりに「南方アジア系」を意識したが、あとから中国系少女であることがわかった。ちょっと違っていた。ま、いいか。

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