2008年6月5日木曜日

貧困は僕にとって必ずしも憎むべきものではなかった。




なぜなら、太陽と海は決して金では買えなかったから。

フランスの小説家、アルベール・カミュの言葉。カミュさんは「金を必要とする」 55歳以降まで生きられなかったから(享年46歳)、こんなカッコいいことが言えたわけだ。


ところで、あなたがオーダーメイド専門の製造販売業(例えば皮革製品とか手作りアクセサリーとか)をやっていて、いろいろと張り切ってオーダーをしてくれるお客さんを獲得しようとするが、商売下手のせいか、不況のせいか、あまりお客さんが現れない、としよう。

たまにお客さんが来ても、世相を反映して予算はそこそこに低い。随分前に試作品として作ったものはお店のデッドストックとなって埃を被っている。

あるとき、ふらっとお客さんが現れ、お店の片隅に埃を被って置かれていた商品を見て、「これ、欲しい、これ下さい」と言う。「ああ、これは試作品ですが、これでも良ければ」と店主のあなたは言う。あらたにオーダーに合わせて作らなくてもいいし、売れればラッキー、と店主のあなたは思う。

「○万で売ってもらえますか」とお客さんは言う。それは思っていたよりずっと高額の値段。「はいはい、ありがとございます、ありがとございます、ありがとございます」と貧乏な店主のあなたはみっともないくらい喜ぶのだった。

昨日、マイルス・デイヴィスを語らせれば日本に右に出るものはいない、とされるジャス評論家、中山康樹氏のシリーズ文庫本『マイルスを聴け!』(双葉社刊)の編集者、N氏と神保町で面談、僕のかつて描いたマイルスのイラストがシリーズ第8弾の表紙、及び文中イラストとして採用されることになったのだった。

中山康樹さんとは少しばかり面識があるが、彼が僕のイラストを推薦してくれたとのこと。サンクス、中山さん。ここのところ、周辺しょっぱい話が多かったが、いいこともあるもんだ。

画像は採用予定の「試作品(返品後改変作もあり)マイルス」3点

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