2008年5月24日土曜日

猫に小判



どんな貴重なものでも、その価値が分からない者に与えては、何の役にも立たない。というポピュラーな諺だが、紙幣も猫にとってみればただの紙切れ、山羊にとってみれば食い物としての価値はあるだろうが。


昨日は、生徒を提携校社会科見学スクーリングの一環、日本銀行本店に引率。ここを訪ねるのは僕も初めて。旧館正面に入ると、そこは重厚な石造りの明治レトロの世界、「ネオ・バロック様式にルネッサンス意匠を加味する明治洋風建築中最重要な遺構」ということだが、日本の西欧模倣文化ハシリの代表的な一例であるとも言える。

玄関口で、「金属でできたものは持ち込まないように」と注意があり、空港なみのチェック、小銭なども一緒に荷物はロッカーに。城南信用金庫大和支店に入るのとわけが違う。もちろん内部は撮影禁止。

ガイドさんに案内され、赤絨毯が敷き詰められた建物内部へ。大理石をふんだんに使った内壁、金メッキ風エレベータードアなど、レトロ具合がなんだかディズニーランドのテーマ・スポットみたいな感じ。

50号くらいの歴代日銀総裁の油彩肖像画が通路脇にずらっと掲げられ、当時の「お抱え画家」の手によるものだろうが、こういう依頼があったらギャラはいくらくらいなのだろうか、と零細イラストレーターは思った。

見学のメインは地下金庫のドア、重さが15トンあるという。「ルパン三世でも無理かも」と、提携校生徒のひとり。現在はもちろん使われていないが、金庫内部は煉瓦造り、広さが「野球場のダイヤモンドくらい」で、紙幣、金塊を運搬したレール跡などもあり、国家を動かす規模の金がかつてここで蠢いていたのだなあ、とちょっと感慨した。

近隣の「貨幣博物館」も見学し、午後3時過ぎに解散。帰路も横浜まで生徒を連れて。前日金曜日は中央林間「パラダイス本舗」で12時近くまで飲み、昨日は朝っぱらから一日、あちこちと歩き、さすがに疲れて、昨夜は爆睡。


画像左:日銀本店中庭からのショット。背後にあるのは日本橋三井タワー、明治石造りと平成グラスタワーの対比。
画像右:見学のおみやげ、「紙幣の切りくず」。これで紙幣3枚分ある、とのこと。集めれば、猫のトイレにはなる。

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