2017年7月16日日曜日

週刊「猫並日記」2017 (4.30)

2017年4月30日(日)
息をしているだけで大金が入ってくるという大金持ちのぼくですが、恋の病というのはなかなか金では解決できないものです。いや、ちょっと前からただならぬ相手と恋に落ちてしまったんだね。ここのところ、朝も昼も夜も一日中、彼女に触れたときの感触が忘れ難く、抱いたときに彼女がぼくに囁いた柔らかく甘い声が耳について離れないんです。ああ、だから秘書には一切、このことは言ってないです。こういうこと、なかなか言えないです▶彼女は大きすぎず、小さすぎず、ぼくが思い描く理想の体形、抱きかかえると羽根のように軽くて華奢な感じがした。でもそのわりにはよく通る深い声音を出すんだ。派手な感じはなく、パッと見、控えめで飾り気のない容貌だが、どこか洗練された気品があるんだね。90年ごろの生まれだと聞いたから、御歳26、7才くらいか。目立つ擦り傷もあまりなく、前のご主人に大切に可愛がられてきた感じがした。身請けするべきかどうしようか、煩悶しているところ▶はい、ウクレレの話です。ずっとコンサートサイズのウクレレが欲しくて、それもマーチンのStyle-1C、それもビンテージと決めている。Style-1Cは本数がそもそも少なく、程度のそこそこ良いもので16,7万くらいが相場。で、最近、トップに目立つ傷がある50年〜60年代Style-1Cが10万で横浜の楽器屋にあることを知って、先日、行ってチェックしてみたんだ▶ぼくはビンテージ好きだけど、ビンテージだと何でもいいわけではなく、中には「枯れた」と言うより、「痩せた」感じの音になってるのもあるんだね。お目当てのStyle-1Cはマーチン特有の甘く深い鳴りはあまりなく、その「痩せた」感じの音で、ちょっと期待外れだった▶音が気に入れば購入を真剣に考えようと思っていたが、これは却下。で、他のウクレレをちょいちょい弾かせてもらってる内に、Style-1Cのコピーモデルが目についた。弾いてみるとすごく良かった。マーチンのふくよかで甘い鳴りもあるし、まだ若い、なんというか溌剌とした鳴りもある。12フレットしかないところ(これが気に入っているんです)やペグからビンテージ・マーチンの小さめのドットとか完璧にコピーされてるんだね▶工場生産ではなく、Tim Laughlin(ラーフリン、かな)という個人ルシアー製作のもの。web検索しても、あまり情報がなかったが、カリフォルニアで主にマーチンのビンテージウクレレのコピーを作っている人みたい。マーチンウクレレの至宝、5Kのコピーとかね。たぶん、この人、「マーチンウクレレこそ、ウクレレのザ・スタンダードだ」と考えている人ではないかな。それはぼくも同意するところ(ハワイ・ウクレレも良いのはもちろんありますが)▶いやあ、なかなか良いウクレレでした。90年ごろの製作だという中古だが、値段は当てが外れたビンテージ・マーチンと同様の10万ちょい。店員に「7,8万だったら即買いですけどね」と言ったら、「それはちょっと……」と苦笑された。Tim Laughlinなんていうウクレレは初めて知ったので、ちょっと調べてからと思い、楽器屋を後にしたのだった▶うーん、そのときはそうでもなかったけど、昨日頃から、そのTim Laughlinが気になってしょうがない。しばらく大人しくしていた「ウクレレ欲しい欲しい病」が再発して困ったもんだ。「恋の病というのはなかなか金では解決できない」と書いたけど、これはあっさり金で解決できる問題だった。うーむ、10万円、糟糠の秘書にはなかなか言えないなあ(ウクレレ、いっぱい持ってますからねえ)▶件のTim Laughlinの画像をwebで見つけた(値段が消されているが)。手前にある1M CONというもの、トップの木目からぼくが楽器屋で見たものと同じもののように思う。後ろのは2Mとあるが、コア材のような気がする。ついでに「当てが外れた」Style-1C(画像右)。ちょっと前までこの画像を涎を垂らしながら見ていたが、弾いてみてイマイチだったのでただの古びたウクレレとしか目に映らない、恋の病も醒めればそんなものだね。今度の恋も醒めないかなとちょっと期待してるという、不思議に揺れ動くおじさんの心情なのでした(どこが「息をしてるだけで大金が入ってくる」身分なんだ、ということ)▶しかし、最近、FB投稿をあまりしなくなったと思えば、ウクレレの話になるとつい長文になる山下、すまんこって。

週刊「猫並日記」2017 (4.18)

2017年4月18日(火)
昨夜の深夜も1時を回った頃、くったくたになってミッションから帰還。飛行機が悪天候のため遅れ、羽田に到着したのが23時半、終電逃すまじと到着ゲートから電車ホームまで、両肩に荷物抱えて走った走った。なんとか電車には間に合ったが、駅に降り立つと豪雨、まいったです▶過去にも一度、強風のための遅延があり、そのときも焦ったが、最終便の飛行機はこれがあるからなあ(安いけど)。ともあれ、無事我が住み処に辿り着き、家に帰るまでがミッション、今回の訪問もやれやれ無事終了した▶今回の4月ミッションは、たまたま昨年とまったく同じスケジュール(4月14日出発、17日帰還)で、つまり、到着した夜に下関でも揺れを感じた熊本地震からちょうど1年後の訪問だった。昨年の「ミッション日記」によると、「緊急地震速報に驚く。21:26地震、熊本で最大震度7、下関で震度4」とある。翌日深夜にさらに大きな本震があったことは衆知の通り▶その1年前のミッションで、ぼくは母を喜ばせようと、車椅子に乗せ、病院にあるバラ園に連れ出したが、母はすぐに「帰りたい」と言い、ぼくを落胆させた。買っていった桜餅を、母は「見向きもせず」と日記にあった。滞在中、母はあまり気分も優れない感じで、先の不安をずっと口にしていたとも日記に。ちょっと残念な訪問だった▶あれから1年経って、今回のミッションは母の笑顔もたくさん見ることができ、良い訪問となった。毎回、母の笑顔を見たいがため、色々と「ミッション作戦」を練るが、経験則から学ぶこともあって、今回は概ね成功したように思う▶ただ、昨日の最終日、母は風呂の日で、風呂から上がった母はくったりとして、ぼくのウクレレを聞きながらすっかり寝入ってしまったので、あまり会話することはなかった。帰る時間になってもすやすや眠っていたので、そのまま帰ろうかとも思ったが、目が覚めてぼくがいないと淋しい思いをするのではと思い、耳元で「母ちゃん、帰るよ」と話しかけたら、目を開けて頷いた。「また来るけえ、元気にしちょってね」と言えば、淋しげな表情を浮かべて、ぼくに手を合わせ、「ありがとう」と母は言いました。

写真(,)は先日、FBに投稿した「(とりあえず)本物の桜を見せる作戦」における母の表情。ぼくも桜の花びらに鼻を近づけ、匂いをかいでみた。梅ほど強くない、なんというか淡い春の匂いでした。

週刊「猫並日記」2017 (4.14〜4.16)

2017年4月14日(金)
さくら錯乱春乱漫、山下、このところちょいとスランプでしたが、生きてます。昨日は天気も良かったので、思い立ち、♪自転車に乗ってベルをならし、あそこのはらっぱ、じゃなくて近隣の桜の名所、引地川沿い「千本桜」を見物に(ウチから自転車で30分もかからないところだが、初めて行った)。桜が静かに舞い散る川沿いの小道はあまり人もおらず、散り逝く桜を心ゆくまで眺めたのだった。このところのぎくしゃくした心が少し癒されたように思いまする▶さて、今日から来週頭にかけて4月ミッションに参ります。2月、3月と兄に行ってもらったので、ぼくは1月以来の訪問になる。兄の報告によると大きな変わりはないようだが、3ヶ月ぶりなのでぼくのことを忘れちゃおらんかとちょっと心配。

写真(,)は件の引地川「千本桜」の光景。母の病院近くには桜の木があまりないし、母は桜見物には随分とご無沙汰だろう。「近所の桜だよ。奇麗やろ?」と、iPadでせめて写真でも見せようかと。

2017年4月15日(土)
病院訪問初日。母は開口一番、「お嫁さんは元気かね?」、「仲良くしとる?」、「毎日、何して過ごしよるの?」、質問攻めにあった。「元気だよ」、「うん、仲良うしちょるよ」、「ウクレレ教室とか、イラストの仕事もしよるよ」▶ぼくがウクレレを持ってきたのを目にして、「ウクレレ弾いて」。「はいはい」、ポロリンコ♪ ーテンション、やや高めの今日の母であった▶ただ、先日撮った近隣の桜写真を見せてもリアクションはイマイチ。駅前の花屋で買っていったピンクのバラの方が気に入ったみたい。やっぱり本物にはかなわない。桜も本物を見せたかった。

2017年4月16日(日)
病院訪問、2日目。病院に行く途中に妙光寺という小さな寺があって、境内には桜の木が数本ある。すでにほとんど葉桜になっていたけれど、枝の先にまだわずかばかり残っている桜の花を一輪だけ拝借し、境内に積もっている桜の花びらとともに病室の母に持って行ったんだ▶母はその小さな花弁を手に取り、鼻の下に持って行き、目を閉じて花の香りを嗅いだ。「ありがとうね」と母は言ってくれたよ▶昨日、写真の中の桜を見せても、リアクションがイマイチだったので、本物の桜を見せたいなと。で、この「本物の桜を見せる作戦」、なんだか成功したみたい▶桜の花びらもティッシュに一握り包んでいって、母のベッドの上で「花吹雪ごっこ」もやってみた。あ、ちゃんと後はきれいにしましたけどね。
今日は初夏のような日差しに包まれた好天気だったので、看護師さんに頼んで病室の窓を開けてもらった。外からの風が、普段はエアコンで調節されている病室の空気を柔らかくかき混ぜ、母も気持ち良さげだった▶今日の母は昨日に増して機嫌が良かったように思う。笑顔もたくさん見れたし、持って行ったイチゴショートもけっこう食べたし、ぼくもとても幸せな気持ちになれた一日でした。

週刊「猫並日記」2017 (3.29〜4.1)

2017年3月29日(水)
今月は、高額所得者で富裕層なぼくにとって、巨額な収入の確定申告や海外投資の年度末調整、進めていた数件の不動産投資の決済、スイスの別荘購入手続き等で忙しく、しかもこの時期に「ウクレレ学校」設立のために、国有地を政界裏工作をして格安で買い付けた件で顧問会計士が不手際を犯し、ちょいとトラブルが発生し、億単位の損失が出てしまい、所有していたゴッホとセザンヌの絵を売ったり、ここだけの話だが、マネーロンダリングしていた資金を回収しにケイマン諸島方面へ自家用ジェットで行っていたりと、このところ、バタバタしておって、FBからちょいと遠ざかっておったが、山下、生きております。

写真(,)は今月19日に行ったウクレレ教室「クラス別発表会」の模様。生徒さんたちはこれまでになく練習に励んでくれて、ぼくの期待によく応えてくれました。嬉しかったね。

2017年4月1日(土)
うー、しゅごくしゃむいではないか。4月になったというのに、桜も満開に向かおうかというこの時期に、一体どうなってるんだ、おかしいじゃないか、せっかく咲こうとしている桜が可哀想じゃないか、日本の四季部門の春担当、説明せい、証人喚問に出ろ、ぷんぷん▶ところで、大金持ちでハイソなぼくにとって、花見というのは自宅豪邸の広大な庭園に植えられている数十本のマイ桜の下、各界著名人、やんごとなき方々を集め、おひとり様数万円の三つ星料亭に作らせた豪華花見弁当を配り、やっぱりここは和の奏で、雅楽界のプリンス、ひちりきのトーギくんの楽団を招聘し、さらに京都から舞妓美女軍団をブッキング、美酒(「獺祭」とか高いやつね)と美女に囲まれて行うのが慣わしであったが、既報の通り、ウクレレ学校設立におけるトラブルの巨額損失があり、今年は一般庶民が興じるそこらの公園とかで行う花見などもまあよかろうと、一昨日(良い天気で暖かかった、レレ神さまの思し召しサンクス。桜はあまり咲いてなかったけど)レレ教室の生徒さんたちと「花見deウクレレ」@ふれあいの森公園を開催、春風に乗せてポロリンコ♪大会、楽しかったよ。

写真(,)

週刊「猫並日記」2017 (3.7)

2017年3月7日(火)
昨日は、教室の生徒さん有志メンバーと地域シルバー会のみなさんを前に演奏を行った。隣接した地域の2つの会での演奏を続けて行うというダブルヘッダーだったが、どちらの演奏会も観ていただいたみなさんに楽しんでいただけたと思う▶演奏会の話を持ってきたのは、参加した生徒さんのおひとりで、同地域の自治会等の活動もしておられる方。基本的にお一人暮らしのご年配の方々が中心の会だということで、地域ボランティアのみなさんが催事を企画、運営しているとのこと▶核家族、高齢化の社会にあって、ひとり暮らしで淋しい思いをしている年配のみなさんも多いかと思う。ときおりのこうした集まりは、そういうみなさんの日々の生活に活力と潤いを与えるものだろう。演奏会が、食事の準備等を黙々としていたボランティアの方々の日ごろの活動の一助になったとしたらありがたい▶これまで生徒さんたちと老人ホームでの演奏会を何度かしてきて、ご年配相手のエンターテインメントの要領は掴んできたつもりだが、今回はお元気な方々が多く、「ノリ」もばっちり。参加したメンバーのみなさんも楽しく演奏ができたのでは、と思っている▶演奏会を終えて、生徒さんたちとカラオケ屋で打ち上げ。なんだかんだと3,4時間は盛り上がったか。ぼくより年上の方々も多い、生徒さんたちのパワーも凄いなと感心。ウクレレは笑顔を運ぶ楽器、たくさんの笑顔に包まれた幸せな1日だった。

写真(,)は参加メンバーのおひとりの奥様に撮っていただいた。ありがとうございました。